空気調和を考える際、欠かすことのできない4要素があります。
- 温度
- 湿度
- 気流
- 清浄度
以上の4つを調整することが、空気を調和するということになります。
温度
温度を調節するということは、空気を加熱ないし冷却をするということです。
空気を加熱及び冷却するということは、空気の熱を奪ったり、与えたりしているということです。
普段エアコンやストーブなどで行う空気調和から想像しやすいですね。
上記のように、温度を変化させ(温度計の数値が変わる変化)、物質の態が変わらない変化を顕熱変化といいます。
湿度
空気調和の要素として湿度の調節が欠かせません。
具体的には、空気中の水蒸気量を調節します。
上の写真のように、水を熱し蒸発させることで空気を加湿することはできます。
水は100℃で蒸発しますが、水が蒸発しているときにさらに熱を加えても、水の温度は100℃から上昇しません。
これは、水が液体→気体へ変化することに熱を使っている(熱を奪う)ためです。
このように、物質の態が変化し、見かけの温度が変わらない熱量の変化を潜熱変化と言います。
気流
気流の調整も空気調和には欠かすことができません。
体に直接強い風が当たれば不快ですよね。
具体的には、気流の速度・方向・分布を調節します。
また、給気、排気および換気方法を工夫して、室圧の調整も重要です。
清浄度
4つめの要素は、空気の清浄度です。
空調機のフィルターや空気清浄機を通して、空気中の微粒子を除去します。
「微粒子」というのは、塵埃・細菌はもちろん、臭気などの除去も含みます。
これらは、建築物環境衛生基準にて具体的な数値が定められています。
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/