新有効温度(ET*)とは

技術
この記事は約2分で読めます。
いちろう
いちろう

温度感覚の指標をいろいろ調べてるのだけど、想像以上にいろいろあってよくわからんのだが

BEERじろう
BEERじろう

せやろせやろ。
ざっくりまとめといたから参考に送るで。

いちろう
いちろう

助かる

一口に温度感覚といっても、温度・湿度のほかにもたくさんの要素が関連します。
近年は、温度感覚を表すさまざまな指標がありますので、概要をまとめたので参考まで。

新有効温度(ET*)

新有効温度(ET*)とは、温度感覚の指標を温度として表したものです。

新有効温度(ET*)は、温熱3要素である「温度・湿度・気流」に加え、「輻射・着衣量・代謝量」を加えた6要素を考えることで、人が感覚的に感じる温度環境を数値化したものです。
これらの条件下で感じる温度感覚を、湿度50%RH時の温度で表しています。

後述する有効温度(ET)が「温度・湿度・気流」のみを考慮していたのに対し、より現実の環境条件に近い条件で評価するために考案されたものです。

人の快適条件は、外的な環境条件だけでなく、着衣条件や活動条件によって左右されます。

着衣による熱的な抵抗値はクロ値(clo)で表され、着衣なしの状態で0clo、標準的なスーツ着用で1cloになりす。

標準有効温度(SET*)

前述した新有効温度は、任意の条件により数値化するため、同一条件同士でしか快適条件を比較できません。

そのため、着衣条件や活動条件、湿度や気流を同一とし、標準化したものが標準有効温度(SET*)になります。

標準有効温度(SET*)は、
相対湿度50%RH、椅子に座った状態、着衣量0.6clo、風速0 m/s時の快適度(温度℃)
を表します。

有効温度(ET)

有効温度(ET)は、アメリカのヤグローらが考案した快適条件を表す温度で、新有効温度(ET*)の考案の基礎となった指標です。

有効温度(ET)では、「温度・湿度・気流」の温熱3要素の条件のみを考慮します。

このとき、湿度100%RH、気流0m/sの条件下で感じる快適度(温度条件)を表します。

修正有効温度(CET)

有効温度(ET)で考慮した3要素に加えて、輻射熱を加えたものが修正有効温度(CET)です。

快適条件の参考値として使用されます。

タイトルとURLをコピーしました