今更だけど乾球温度と湿球温度って何ぞや?
ちゃんとわかってるようなよくわからんような、特に湿球温度
おい、いちろう!何をいまさら、、
まぁええわ、復習もかねて整理したるで。
助かる
この記事では、乾球温度と湿球温度について説明します。
これら二種類の温度を知ることで、現在の顕熱温度とともに相対湿度(%RH)を求めることができます。
乾湿球温度計
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オーガスト乾湿計と呼ばれており、一般的に用いられる液体封入温度計を2本並べた構造になっています。
画像向かって左側の液体封入温度計の数値は、乾球温度(Dry Bulb)を表し、顕熱温度を読み取ることができます。
一方で、右側の温度計は温度を検知する球を湿らせたガーゼで包んであります。
こちらの温度計数値は湿球温度(Wet Bulb)を示し、この数値を使用することで相対湿度を求めることができます。
ガーゼに含ませた水分が蒸発することにより球体部の熱を奪うため、一般的に湿球温度は乾球温度よりも低い数値を示します。
周囲環境の相対湿度が低いほど、蒸発しやすい
このとき、周囲環境によって同じ温度環境でも、周囲環境の相対湿度によって湿球温度計の数値は上下します。
周囲の相対湿度が低いほど、水は蒸発しやすくなります。
天気がよくて乾燥している日ほど、洗濯物も乾きやすいですよね。
すると、周囲の相対湿度が低いほど湿球温度は低い数値を示します。
乾湿計から相対湿度を求めるには換算が必要ですが、感覚的に湿球温度が低いほど相対湿度が低い様子がわかります。
誤差の原因となる「輻射」
乾湿計は、輻射の影響を受けます。
輻射とは、乾湿計の近くにある物体から発する電磁波による熱です。
熱放射は、グローブ温度計を用いて計測することができます。
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直径15cmほどの黒球の中に温度計が入っています。
簡単な構造の乾湿計では輻射の影響を避けることはできないため、あくまで目安程度の数値として使用することをおすすめします。