梅雨時の天気予報などでよく聞く「不快指数」。
読んで字のごとく、「不快度」を表す指数ですが、いったいどんな要素関わってくるのでしょうか。
今日の記事はこの「不快指数」を解説します。
不快指数とは
不快指数(Discomfort Index)は、DIの略称で扱います。
夏の蒸し暑い日の、不快感の度数を数値で表したものです。
不快指数の構成要素
この不快指数の構成要素は、
- 温度
- 湿度
以上の二つです。
つまり、温度と湿度を調節してあげることで、不快指数を変化させることができます。
より快適な室内環境とするためには、温度及び湿度はどのようにすべきなのでしょうか?
不快指数の計算式を読み解くことで、この課題に対してアプローチしてみましょう。
計算方法
不快指数の計算式は二種類あります。
- 乾球温度と湿球温度を用いるパターン
- 温度(セ氏℃)と湿度(%)を用いるパターン
具体的な数式は以下になります。
1:不快指数(DI)=0.72(Td+Tw)+40.6
2:不快指数(DI)=0.81*Td+0.01H(0.99Td-14.3)+46.3
Td:乾球温度(℃D.B.)
Tw:湿球温度(℃W.B.)
H :湿度(%RH)
一般的には、温度計と湿度計の値から求められる②のパターンが使用しやすいでしょうか。
これらの数式からわかることは、温度及び湿度が高くなればなるほど、不快指数が大きくなるということです。
温度・湿度が高いほど不快
一般的に、日本人の場合はこの不快指数が77を越えると半数の人が不快、85を越えると全員が不快に感じるようです。
建築物衛生法で定めれられている室内温度の上限値は28℃ですが、この温度で不快指数を77に抑えようとすると、湿度は約60%になります。
近年の猛暑で言えば、夏は部屋の湿度が60%を超えてくると、部屋の半数の人が不快に感じているということですね。
温度が高くても湿度が低ければ不快指数は低い
以上で述べたように、部屋の不快指数は温度と湿度の両方の要素が絡んできます。
つまり、同じ28℃であっても、湿度が低い方が不快指数は低いということです。