2007年夏の甲子園決勝 広陵対佐賀北 ぜひ知ってほしい。甲子園史最高のドラマ!

雑記
この記事は約4分で読めます。

「2007年夏の甲子園決勝 佐賀北対広陵」
もし近年甲子園に興味を持ち、この試合を知らない方はぜひ見て欲しい。
甲子園のドラマが詰まった、最高の試合です!!
私も夏空の下、当時全盛であったワンセグに釘付けでした。。
そんな、2007年夏の甲子園決勝・佐賀北対広陵の試合を紹介します。

試合内容

対局の2校

広島・広陵高校は、プロスカウトも注目するバッテリーが強力。
エースピッチャーの野村選手(現広島)、捕手小林選手(現巨人)の2人ですね!
優勝候補の一校として扱われ、伝統ある広陵高校の歴史において、初優勝の期待がかかっていました。

対する佐賀北高校は、佐賀県の進学校。
甲子園では、2007年まで勝利を挙げたことがありませんでした。
馬場・久保の2人のピッチャーによる継投、守備も含めた全員野球で決勝へ勝ち上がり、台風の目となった学校です。

2回表。広陵の攻撃。先制点。

試合は2回、佐賀北・馬場投手から広陵が2点を先取します。
なおも満塁のチャンスを迎える中、馬場投手がここで降板。

ここまで甲子園無失点、エース久保投手が当番します。
初の甲子園決勝・満塁というこの上ない緊張感が漂うマウンド。
しかし、これがエースたる所以でしょうか。

堂々としたピッチングで、久保投手はここを無失点で切り抜けます!
その後6回まで、佐賀北打線は広陵・野村投手の前に1安打に押さえ込まれます。

佐賀北・久保投手は毎回ランナーを背負うものの、サード副島選手の好守備にも助けられ甲子園無失点を継続していきます。

7回表、広陵の攻撃。決定的な追加点。

1アウト1塁2塁からの打者・野村。
甲子園無失点を続けていた久保から、タイムリー2ベースを放ちます!

6回裏の佐賀北のチャンスを活かせず、7回表に2点を追加されるという展開。
これは決定的な2得点!!

8回裏、佐賀北の攻撃。劇的。

広陵・野村投手に抑えて込まれていた佐賀北打線。
四球も交えながら、満塁のチャンスを迎えます。

「甲子園の魔物、なんですかね。結果だけ見れば、のみ込まれた感じですけど」

広陵・野村が語る、あの決勝戦 「魔物…なんですかね」 – 高校野球(甲子園)-第99回全国選手権:バーチャル高校野球

野村投手も後日談で語っているように、この回は会場全体が佐賀北高校のファンのような雰囲気でした。
カウント1−3、2番・選手へ放った5球目。低めに決まったかのように見えたが、判定はボールカウント。

誤審とも話題になったこの一球は非常に微妙な判定で、野村投手も驚きの表情。
こういったところも、甲子園の魔物なんでしょうね。。。

スコアは1−4、依然満塁。
打者は、守備で久保投手をもり立てた3番・副島選手。

自分は全然ホームランバッターではないんですよ。高校通算でも10本いくかいかないかしか打ってないんです。

副島浩史 「頭の中は真っ白でした」 – 高校野球 – Number Web – ナンバー

副島の打球は、満員のレフトスタンドへ飛び込んだ。
逆転満塁ホームランという劇的な展開で、5−4。
佐賀北高校が逆転に成功します。

そして、このまま試合はゲームセット。
旋風を巻き起こした佐賀北高校が初優勝を飾りました!

その後

広陵・野村投手は明治大学を経て広島カープ、小林捕手は同志社大学を経て読売巨人軍へ、それぞれドラフト一位指名を受け入団しています。

対して、佐賀北高校の選手はプロ野球へは進んでいません。

久保投手は筑波大学へ進学、現在は高校で教鞭を取っているそうです。
副島選手も同様、指導者の道へ進んでいるそうです。

準優勝校のバッテリーがプロの世界で活躍しているのに対し、優勝校のスターは指導者の道を歩んでいるんですね。
甲子園は、大会を終えてもドラマがあります!

最後に

この1年前の2006年は、駒大苫小牧対早稲田実業の決勝。
引き分け再試合を経た再試合、斎藤投手が最後の打者は、田中選手。

甲子園では、創作を超えた劇的な展開が必ず起こります。
甲子園は、選手の一球にかける思いやプレッシャー、会場の雰囲気がひしひしと感じられます。
そして、必ずドラマティックな展開が待っています。

2007年夏の甲子園決勝・広陵対佐賀北。
「青春」の詰まった甲子園、私の知る最高の試合として紹介させていただきました!

今年の甲子園は、どんなドラマが待っているんでしょう?

タイトルとURLをコピーしました