空気調和・衛生工学会設備士試験は、公益財団法人 空気調和・衛生工学会が実施している資格試験です。
こちらに合格すると、空気調和・衛生工学会設備士(通称学会設備士)となることができます。
こちらの試験は、「空調部門」および「衛生部門」に分かれております。
ここで生まれるのが、以下の疑問です。
これらは両方取得する必要があるのか?
どちらか片方では、学会設備士にはなれないのか?
建築設備士受験資格は得られるのか?
本記事では、以上の質問に答えて参ります。
結論
結論から言えば、
空調・衛生どちらかの分野片方でも問題はない。
というのが結論です。
片方のみの受験を検討されている方の懸念点は、
- 学会設備士資格は得られるのか
- 建築設備士受験資格は得られるのか
の2点が主なのではないでしょうか。
ここで言う「問題はない」とは、以上2点を得られるということを意味します。
試験は各分野1日ずつ
学会設備士試験は、各分野1日ずつ、2日間に渡って行われます。
これを片方の分野のみの受験とした場合、受験日は自ずと1日のみとなります。
また、受験費用も各分野それぞれかかることになります。(8,640円/1分野)
建築設備士試験の受験資格
学会設備士のメリットとして、建築設備士の受験資格を得られる点があります。
学会設備士資格を持っていれば、資格取得の前後に関わらず2年間の実務経験をもって建築設備士の受験資格を得ることができます。
こちらの受験資格は、空調・衛生両分野の試験を合格している必要があるのか?
答えはNOです。
私は片方分野のみの合格で、建築設備士試験の受験をすることができました。
まとめ
空気調和・衛生工学会設備士試験の片方分野受験は以下の通りです。
- 片方の合格のみで、学会設備士資格を得ることができる。
- 片方の合格のみで、建築設備士受験資格を得ることができる。
ただし、今後両分野の合格を求められる可能性は十分にあると思います。
また、こちらの試験は業務の延長線上にあるべき試験なので、両分野を受験し空調・衛生双方の知識を身につけるほうが望ましいでしょう。